5日目 2000'.12.05. (火) 濃霧後晴時々曇
カッパドキア(ホテル)〜隊商宿跡〜コンヤ(カラタイ博物館、メブラーナ博物館)〜パムッカレ
           専用バス
宿泊:パムッカレ  Hotel:RICHMOND(リッチモンド)

モーニングコール 5:30  荷物出し6:00  朝食6:00  集合出発7:00
    
キャラバンサライ入り口               中庭モスク表側                  モスク裏側

  
サライの中の全景

  ◆隊商宿跡(キャラヴァンサライ)
 Aksarai(アクサライ)の町のSultanhani(スルタンハーヌ)の村落「
(注)
村落の名前が違っていても他にスルタンハーヌと云う隊商宿跡は地図で確認しています」にあります。
昔シルクロードをラクダに荷物を積んで運ぶ隊商の一夜の宿として建てられた隊商宿をキャラヴァンサライ
と云い廃墟と化したサライもありますが、此処スルタンハーヌのサライは完全な形で修復され残されております。
入り口は大理石で立派な門構えになっており外観は先頭形アーチ、内側は半円形アーチで装飾されております。
中は左側に炊事場、浴室、荷置場、等があり、右側はアーチ式の回廊になっておりその奥に宿泊部屋があります、
窓は高い所に小さいものがあり普段でも薄暗いと思いますが、天候が悪かった為に殆ど暗闇に近い状態でしたが何とか見学は出来ました。
中庭には四角な建物があり、お祈りの場所(モスクと思います)があります。
ラクダの歩く速度から考えて、一日に歩く距離は20〜30Km位でしょうか?。 
次々所々にキャラヴァンサライがあった様です。 
又此処はコンヤから軍隊が来て管理していた様に聞いております。



炊事場:壁が煤で黒くなっている          寝室棟           正門           入り口裏の装飾


  
サライ全景                正面の装飾            人懐っこいトルコの子供達

  Konya(コンヤ)
 アナトリア高原の中央部に位置するコンヤは、古くから交通の要衝として発展してきた町。 
しかしコンヤが最も繁栄したのは13世紀のこと。 11世紀後半にセルジュク朝が首都を
イズニックからコンヤに遷都した後、カイクバード1世時代に著しく発達した。
 以降政治、宗教、芸術、の中心地として飛躍的に発展しコンヤ文化が花開いたた。
 町自体は先史時代に遡る古い歴史をもった町です。


  
カラタイ博物館入り口                祭壇                         ドーム

  
  保存されているタイルの一部                         ドームの部分  

  カラタイ博物館(Karatay Müzesi
 1251年にセルジュク朝のジェラレッティン・カラタイ宰相によって造られた神学校。
特徴的な正面の門はセルジュク様式の美しい浮き彫りやスタラクタイト(鍾乳石飾り)で飾られ芸術的価値も高い。
 現在は陶器博物館として町の出土品等を展示している、内部は町の城塞からの出土品等を展示され古いものは13世紀のものもある。
  内部はセルジュク期の美しい黒と青の陶器モザイクで飾られている。 此処のドームは四隅から5個ずつ出ている細い三角形と、
その間を含めた正24角形の天井によって支えられたターキッシュ・トライアングルと呼ばれる
トルコ独特の建築様式で造られている。 ドーム下の泉には、かつて水が溢れ天国を表していた。


 

  写真はメヴラーナ博物館とドームとミナレット、
              はセリミエ・ジャミィ。緑の尖塔は霊廟
 旋回舞踏教団として知られているイスラム神秘主義の一派で創始者メヴラーナ・ジェラール・ルーミーの霊廟。
6500uの敷地内にジャミィ、僧院、修行場、等がある。
緑色のタイルで覆われた円錐形の屋根をもった霊廟は13世紀末に造られたもので、オスマン朝時代にスュレイマン大帝等の寄進により建設された。
メヴラーナの死後1925年にアタテュルクの命令によって修行場は閉鎖、教団も解散させられたが、1927年霊廟が博物館として一般公開され

 


メヴラーナ博物館内



  トルコ絨毯の主な素材は100%シルク、100%、ウールと綿、シルクとウール、等
薄いシルク絨毯は絵画の様な繊細な柄が、厚めのウール絨毯は素朴な風合いが魅力。
 産地によって色やデザインが様々で、織り方はどれも縦糸を2本一緒に結ぶ、
丈夫なダブルノット方式。幅2mのシルク絨毯の場合、1日に織れるのは1cm程で
、1舞に数ヶ月から、大きな物は数年かかる。 絨毯はトルコ女性の花嫁道具
使い込む程味わい深くなる。

博物館内の敷物(ヘレケの絨毯
 トルコの絨毯とキリム
絨毯(産地によって特徴があります)

Hereke(ヘレケ)       
北西部の最高級絨毯の産地。 シルクもウールも最も細かい柄をもつと云われている、
1cm角に30×30目の物もある。 草花をモチーフにした柄が特徴。Kayseri(カイセリ)
  中央アナトリアの一大産地。 縦糸と横糸に綿、結びにウールを用いるのが多い、
花のモチーフが多く、染料を用いないナチュラルな羊毛の絨毯も有名。
              ★Konya(コンヤ)
                   中央アナトリアの産地でウール絨毯とキリムが有名。 豊穣や魔力を表す大胆な幾何学模様や、
赤、レンガ色、ベージュ等の明るい色調が特徴。
     ★Bergama(ベルガマ)
  14世紀から続く古い産地。 赤と青を多く使いウール絨毯ながらシルクの
様なしなやかさが魅力。 四角い縁取りのボーダー柄も特徴。

 絨毯よりも古い歴史をもつキリム。 
 キリムとは平織りのカーペットで、薄くて持ち運びに便利、
敷物としてだけでなく、壁掛けやクロスに、絨毯よりも気軽
に利用され、帽子やバッグ、クッションカバー等の加工品にも利用されている。 
   ウール素材が殆どキリムは、ざっくりとした織り目で羊毛の素朴な手ざわりが魅力。  
絨毯と同じく、夫々意味をもった様々な模様が織り込まれている。 
選ぶときの品質と価格の目安は産地。 
天然の草木染めウールで織られたコンヤ産が最高級品と云われている。
 Ürgüp(ウルギュップ)
  絨毯でも有名なカッパドキアの中心地。 赤や緑等の明るい色が多い。
 Aydin(アイデン)
  エーゲ近くの産地。 綿とウールのミックスが多い。
 Sivas(シワス)
    中央アナトリアの産地。ベージュ、グレー、パステル等淡い色が多く使われ、ウールせいが主だ。
    写真は博物館に敷かれていたもので最高級品のヘレケ製、左上にHEREKEの織り込みがある。


 
コンヤの街角(写真左中央):セリミエ・ジャミィ



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